鍼灸について

鍼灸取得後について考える

鍼灸専門学校に入学する前だが鍼灸の国家資格取得後について自分なりに考えてみたいと思います。

鍼灸のスタイルは一つの分野だけでなく大きく分けて「現代鍼灸」か「東洋医学からみた鍼灸、経絡治療」になると思います。
そして学校で学ぶことは西洋医学が7・8割ぐらいで残り2・3割が東洋医学になっています。

ということは、必然的に西洋医学を中心にした「現代鍼灸」が学びやすいし、患者さんに説明するにも病院のような現代的な説明をすることにより伝わりやすくなります。

この段階で考えて見ると、西洋医学を中心に鍼灸を学び、その中で東洋医学を学んでいく流れが一般的な考えになるのかと思われます。

しかし、ここで疑問が生まれてきます。

そもそも病院にいっても治らない、治りにくい、いつまで薬を飲むの、副作用は、どこいっても治らないなど患者さんは疑問や不安に感じていることで鍼灸にかかる方が多いわけです。
だから、病院で治りにくいのであれば同じ考えをするより東洋医学からの目線の方が理にかなっているのかなと思います。

もちろん「現代鍼灸」も「東洋医学をベースとした経絡治療」も両方学べばいいのですが時間がかかります。
時間は有限のため効率よく学んだ方が患者さんのためにも自分のためにもなりますし、両方学べば個人に合わせた最も有効と思われた治療を提供できます。

現代鍼灸と経絡治療のメリットとデメリット

あくまでも鍼灸を学ぶ前のイメージのため違う部分もあると思います。

現代鍼灸のメリットは、筋肉や骨、関節、神経などを対象にアプローチをしてくわけですから整形外科やスポーツ分野には有効と思われますしほとんどの鍼灸や接骨院でおこなっているので就職先も見つけやすいと考えられます。

現代鍼灸のデメリットは、筋骨格系を中心に治療を行っているとそのような患者さんが集まりますので他の治療院との差別化ができないしバシバシ治っていけばいいのですが現実的にはそこまで治らないと思います。
なぜならバシバシ治っていくのであれば鍼灸院に行列ができ病院にはいかない流れになるからです。

東洋医学をベースとした経絡治療のメリットは、内科的な疾患も治療することができるため幅広くみることができるし、全体をみる東洋医学としては病理状態から色々な角度からの見方ができ柔軟な頭になると思います。

経絡治療のデメリットは、イメージかもしれないが関節のアプローチには弱いような感じがしますし、陰陽や気血津液、五行論など文字をみただけでわかりにくいし患者さんにも他の医療関係者にも伝わりにくい部分があります。

・現代鍼灸を学びながら経絡治療も学んでいく。
・経絡治療を学びながら現代鍼灸を学んでいく。

両方学ぶことが一番いいと思うが時間もかかりますし効率よく学ぶことにしたほうがいい。

私の個人的な考えで、鍼灸は昔ながら経絡治療をしてきたのだから経絡治療だけでも問題はないと考えられますし経絡治療が一番効果を発揮できるのでないかと思います。